更新日:2024年5月27日

栄養ドリンクは毎日飲んでも大丈夫?配合成分や効果・効能、選び方について紹介

栄養ドリンクを毎日飲むことで効き目がなくなったり、依存してしまったりする心配はないのでしょうか?

食事だけでは足りない栄養素の摂取や疲労の回復に役立つなど、忙しいときや頑張りたいときの強い味方になってくれる栄養ドリンク。今回は、栄養ドリンクを毎日飲んでもよいかどうかに加え、栄養ドリンクに含まれている成分、飲むのに適したタイミングなどについて解説します。

監修

堀 美智子 先生

医薬情報研究所 株式会社エス・アイ・シー

INDEX

栄養ドリンクを毎日飲んでも大丈夫?

栄養ドリンクは、用法・用量の欄に「1日1本」と記載されている製品であれば、毎日1本まで飲むことができます。製品ごとに定められた用法・用量をきちんと守って飲めば問題ありません。

ただし、ビタミン、カフェインなどを含有する他の製品を同時に使用する場合には、成分の過剰摂取に注意が必要です。

栄養ドリンクに含まれている主な成分は、ブドウ糖やビタミン類、アミノ酸、ミネラルなど、どれも人間が活動するために必要な栄養素です。なかでもビタミンB1・B2は、身体の疲労回復やエネルギーを作り出すために役立つ栄養素であるにも関わらず、体内に留めておくことが難しいうえに、食品から摂取する場合には熱に弱く、調理による損失が大きいといった性質があります。

ビタミンB1・B2には、「これ以上摂取してはいけない」という摂取上限量(耐容上限量)が定められていません。先に述べたとおり体内に留めておくことができないため、日々、積極的な摂取が必要です。毎日の食事に加えて、栄養ドリンクなどの方法で補い続ける方法もあります。

毎日飲み続けると効かなくなる?依存性や気をつけることは?

栄養ドリンクに配合されている成分には、基本的に長期間飲み続けたからといって薬が効かなくなること(耐性)が問題となるものはありません。

また、「これがないといられない」というような、依存した状態になることを心配される方もいるかもしれませんが、依存性が問題となる成分は含まれていません。そのため、製品の用法・用量を守ったうえで、長期間にわたって、毎日栄養ドリンクを飲み続けたとしても、効果が落ちる、あるいは依存状態になることはありません。

一方で、少量ではありますがカフェインが入っている製品も多いため、妊娠中や授乳中、体質、夜に服用する場合など、カフェインを摂りたくない人は、ノンカフェインタイプのものを選ぶとよいでしょう。

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは?

ここで必ず知っておいていただきたいのが、「栄養ドリンク」は「エナジードリンク」とは異なるものであるという点です。栄養ドリンク(ビタミン含有保健剤)は、「指定医薬部外品」に分類され、エナジードリンクは「清涼飲料水」に分類されます。

そもそも「医薬品」は、「清涼飲料水」とは異なり、有効成分を配合し、法律に基づいて効能効果が認められています。そのなかでも「指定医薬部外品」は、医薬品よりも身体への影響がマイルドではあるものの、元々は医薬品だったものです。

そのため、指定医薬部外品の栄養ドリンクには、例えば「疲労の回復・予防」「集中力の維持・改善」「栄養不良に伴う睡眠の質の改善(目覚めの悪さ・眠りの浅さ)」といった効能・効果が具体的に記載されています。ご自身の目的に合ったものを選び、用法・用量を守って使用するようにしましょう。

栄養ドリンクのうち指定医薬部外品に分類されるものは、ドラッグストアや薬局の他、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、通販など、さまざまな場所で購入できます。薬局・ドラッグストアの場合は薬剤師や登録販売者などの専門家がいるので、気軽に相談してみてもよいですね。

一方で、清涼飲料水であるエナジードリンクは、カフェインが含まれていることが多いため、勉強やレジャー、仕事前の眠気覚ましとして活用する人も多いのではないでしょうか。法律上、エナジードリンクについての明確な定義・基準は定められていませんが、日本では、カフェインやアミノ酸、ビタミンなどの成分が入った飲料が「エナジードリンク」と称して販売されています。エナジードリンクというと炭酸飲料をイメージする方が多いかもしれませんが、なかには炭酸がないものもあります。

最近では、エナジードリンクと似た用途の商品として、カフェイン含有量の多いコーヒーやお茶が販売されています。これらの清涼飲料水は、嗜好品として味や風味を楽しむことを目的に作られており、具体的な効能・効果はなく、用法・用量も定められていません。また、カフェイン含有量の表⽰義務はないため、「何が・どれだけ入っているか?」を意識せずに飲んだ場合、気づかないうちに多量のカフェインを摂取するケースも考えられます。特に妊婦や授乳中の方、カフェインに敏感な方などは飲みすぎに気をつけましょう。

<飲料の分類とカフェイン濃度>
種類分類特徴カフェイン含有量
栄養ドリンク
(ビタミン含有保健剤)
指定医薬部外品■効果・効能を訴求できる
■用法・用量が定められている
0~最大50mgまで
(1本あたり)※1
エナジー
ドリンク
清涼飲料水嗜好品32~300mg/100mL
(製品1本あたりでは、
36~150 mg)※1
コーヒー
(浸出液)
60mg/100mL※2
紅茶
(浸出液)
30mg/100mL※3

※1 製品によって、カフェイン濃度および内容量が異なる
※2 浸出法:コーヒー粉末10g、熱湯150mL
※3 浸出法:茶葉5g、熱湯360mL、1.5~4分

農林水産省「カフェインの過剰摂取について」

栄養ドリンクやエナジードリンクは、缶入りタイプのものや茶色の瓶に入ったタイプのもの、パウチ型など、さまざまな形状で売られていて、一見しただけでは判別が難しいことも。

見た目は似ていても、医薬品や指定医薬部外品は薬であり、清涼飲料水は嗜好品である点から、それぞれ用途・役割が大きく違います。購入の際には、商品の表示をよく確認し、自身の目的に合ったものを選ぶ習慣をつけましょう。

コラム

栄養ドリンクの瓶は、なぜ茶色?

茶色の瓶に入った栄養ドリンク製品が売られているのをよく目にするかと思います。この瓶の色がなぜ茶色なのか、知っていますか?

その理由は、ビタミンB2が関係しています。ビタミンB2は、エネルギーの生成など多くの代謝に関わるビタミンの一つ。体を健康に保つためには欠かせない栄養素です。しかし、ビタミンB2は光に当たると分解する特性があるため、遮光して保管する必要があります。そのため、茶色の瓶などの遮光の容器を使用することが多いのです。

栄養ドリンク(指定医薬部外品)に含まれる健康維持に活躍する成分

「栄養ドリンク」と一口にいっても、メーカーや製品による違い、医薬品・指定医薬部外品といった区分によってさまざまな種類があります。ここでは、コンビニエンスストアなどの店頭で比較的手に入りやすい、指定医薬部外品の栄養ドリンクに配合されることの多い成分について紹介します。

ビタミンB群

栄養素を消化吸収したり、分解してエネルギーにするために体内で起きる活動を「代謝」といいますが、代謝を行うために必要なのがビタミンB群。なかでも、主に栄養ドリンクに含まれているビタミンB群は、以下の三つです。

ビタミンB1

脳はブドウ糖を主要なエネルギー源としており、そのブドウ糖からエネルギーを作る際に必要なのがビタミンB1です。ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖から十分にエネルギーを作り出せなくなり、疲労やだるさなどの症状が現れます。

食品では、玄米や豚肉、豆類などに多く含まれます。

ビタミンB2

ビタミンB2は「発育のビタミン」ともいわれ、発育促進に重要な役割を果たします。皮膚、粘膜、髪、爪などの細胞の正常な働きを助けます。

食品では、レバーや卵、乳製品などに多く含まれます。

ビタミンB6

ビタミンB6は、免疫機能の正常な働きの維持、皮膚や粘膜の正常な働きを助ける、赤血球のヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成など、生きるうえで必要な機能に関与しています。

食品では、牛肉や魚類、豆類など多くに含まれます。

過剰になることはほとんどないといえますが、耐容上限量が定められています。過剰摂取にならないように注意が必要であることも知っておきましょう。

タウリン

タウリンは、アミノ酸の一種で、古くから解毒や疲労回復の作用を持つことが知られています。また、肝臓中のコレステロールの上昇を抑え、血液中の中性脂肪を減らし、血圧を正常に保つ働きにも関与しています。

食品では、イカやタコ、貝類、甲殻類および魚類に多く含まれている他、栄養ドリンクの有効成分として使用されることも多い栄養素です。

ニコチン酸アミド

ニコチン酸アミドとニコチン酸を総称して「ナイアシン」とも呼ばれます。糖質、脂質、タンパク質を体内で分解してエネルギーを作る過程に関わる他、補酵素として、ATP産生、DNAの修復や合成、細胞分化など、幅広い反応に関与しています。

食品では、魚介類や肉類、玄米、落花生、エリンギ、アーモンド、アボカドなどに多く含まれています。

※ATP:アデノシン三リン酸 adenosine triphosphateの略称。筋肉の収縮など、生命活動で利用されるエネルギーの貯蔵・利用に関わる。

イノシトール

イノシトールは、ビタミンではありませんが、ビタミンと似たような働きを持つ「ビタミン様(よう)物質」の一種です。脂肪肝や動脈硬化の予防、脳細胞に栄養を与えることに関与しているといわれています。

人の体内でも作られ、広く動植物中にも存在するので、食品を通じて摂取しやすい成分です。しかし、水に溶けやすい性質を持つため、調理の過程で流出しやすく、多量に摂取しても体内に蓄積されにくいという特徴があります。

小麦やお米といった主食の他、グレープフルーツ、梨、落花生、えんどう豆などの食品から日常的に補給する必要があります。

カルニチン塩化物

カルニチンは、アミノ酸由来の物質で、骨格筋や心筋など、身体のほぼすべての細胞に存在しています。そして、活動に必要なエネルギーを作る際に重要な役割を果たしている成分です。特に脂肪からのエネルギーを作るのに重要な役割を果たします。

赤身の肉、魚、鶏肉、牛乳などの動物性食物に豊富に含まれており、肉の色が赤ければ赤いほど、カルニチン含有量が高くなるようです。

グリシン

グリシンは、タンパク質を構成するアミノ酸の一種。グリシンは体内でも作られるので、普段から栄養バランスのよい食事をしていれば不足しにくい栄養素ですが、過剰な分は排出されて体内に蓄積されないことから、日常的に摂取しても問題ありません。

グリシンを摂取するためには、タンパク質を多く含む食品を食べるのがおすすめ。肉類や魚介類、卵類、乳類など動物性の食品の他、納豆や豆腐などの豆類、お米やパンなどの穀類といった植物性食品に含まれています。

ローヤルゼリー

ミツバチの頭部にある分泌腺から分泌されるねばねばした液体を「ローヤルゼリー」といいます。ミツバチの女王蜂のエサであることから「王乳」と呼ばれることも。

ビタミン類などの栄養補給、疲労回復、病後・産後の回復促進作用、皮膚の老化防止、更年期障害の改善などへの関わりが知られており、さまざまな健康食品に配合されている成分です。

カフェイン

カフェインは、コーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれている食品成分の一つ。適量を摂取することにより、頭が冴え、眠気を覚ます効果があります。

コーヒー豆や茶葉から抽出されたカフェインは、栄養ドリンクや清涼飲料水などに苦味料などとして使用されています。

【シーン別】栄養ドリンクの選び方

栄養ドリンクは、どんなタイミングで飲んでも、成分に応じた効果・効能が発揮されます。

例えば、仕事や勉強などの前に飲めば、疲労回復や集中力を改善させて取り組みやすい状態に備えることができます。また、「疲れを予防して、今日1日元気に頑張りたい」という場合は朝の服用。夕方以降や寝ている間に「疲れた身体を回復したい」という場合は、夜寝る前に、ノンカフェインタイプの服用がおすすめです。

飲むタイミングに加えて、解消したい悩みに適した種類の栄養ドリンクを選ぶことで、より効果・効能を感じやすくなるかもしれません。ここからは、体調に合わせて栄養ドリンクを選ぶときに注目したい成分を紹介します。

身体が疲れているとき

身体が疲れているときには、エネルギー代謝を助けるビタミンB群や、疲労回復に役立つニコチン酸アミドやタウリンを含んでいるものを選びましょう。

いつも以上に疲れを感じているとき、疲れているけれどもうひと踏ん張りしたいときは、より有効成分の配合量が多いものや、ローヤルゼリーが含まれているタイプの栄養ドリンクもおすすめです。

<疲れがたまりがちなときに飲みたいアリナミン製品のドリンク剤>

目が疲れているとき

目の使いすぎなどの要因に加え、日々の栄養不良によって目の疲れが起こることがあります。そんなときには、筋肉や神経などの体全体に行きわたり、目の疲れの改善にも効果を発揮する、抗疲労成分「フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)」が含まれている栄養ドリンクを選ぶと効果的です。栄養ドリンクだけでなく、神経の機能維持に関わるビタミンB6・B12が配合された錠剤タイプもおすすめです。

<眼精疲労の効能を有するアリナミン製品の錠剤>

集中力が低下しているとき

「疲れて頭が回らなくなってきた」「集中力が落ちてきた」と感じたら、エネルギー不足によって脳が疲労しているサインかもしれません。

大切な会議前や、もうひと仕事頑張りたいときなど、今、乗り越えたい疲れには、脳のエネルギー産生に役立つブドウ糖やビタミンB群が含まれている栄養ドリンクを選ぶのがおすすめです。

病気や病み上がりで体力が低下しているとき

体調が本調子ではないときや、病気のとき、病み上がりのときは、健康維持能力を表す「防衛体力」が消耗している状態。この体力を回復させるためにも、栄養補給が大切です。

体力を回復したいときは、体や脳の重要なエネルギー源として利用される糖質やビタミンB群などの栄養素が配合されているものを選びましょう。飲んだ後に寝て休みたい場合は、ノンカフェインタイプを選ぶとよいでしょう。

食欲不振のとき

体調不良や疲労によって食欲がない状態が続いていても、数日程度なら、水分補給に努めつつ、無理に食べないという選択肢もあります。

ただしその場合でも、栄養素の欠乏のリスクを避けるために、ビタミンやミネラルを配合した栄養ドリンクを活用するなど、身体に負担をかけずに栄養補給する工夫が必要です。

<食欲不振時の栄養補給に役立つアリナミン製品のドリンク剤>

寝つきが悪い・眠りが浅い・目覚めが悪いとき

疲れているのになんとなく寝つきが悪い、寝ても疲れが取れないといった、睡眠の質の低下を感じることがあるかもしれません。これを引き起こしている要因はさまざまですが、その一つとして、栄養が足りていないケースが考えられます。

そんなときには、脳や心臓、筋肉の主要なエネルギー源である糖質、そして糖質をエネルギーに作り変えるビタミンB1やフルスチアミンが配合された栄養ドリンクが役に立ちます。コンビニエンスストアやドラッグストアなどでも購入できる他、自宅にストックしておくといざというときの手助けになりますよ。

<睡眠中の疲労回復に効果を有するノンカフェインタイプのアリナミン製品のドリンク剤>

災害時で栄養が足りず、身体の不調が心配なとき

災害時の食事は、どうしてもおにぎりや菓子パンなど炭水化物が中心になりがちに。炭水化物も重要ですが、その他の栄養が不足すると、身体の不調や病気につながりかねません。

なかでも、ビタミンB1が欠乏すると「脚気(かっけ)」という神経系の障害によって、初期には疲労だけでなく食欲不振や腹部不快感、怒りっぽい、睡眠障害などの症状がみられることがあるようです。長期間食料品が十分に手に入らない災害時には、心身にストレスがかかりやすいですが、こうした体調不良は環境変化によるものだけでなく栄養不足によるものである可能性にも注意したいものです。

こんなときこそ、栄養ドリンクや栄養補助食品による栄養補給が必要といえます。調理をせずともそのまま飲むことができ、栄養ドリンク1本でさまざまな栄養素に加え、水分摂取にもなるなど、非常時には役立つ要素が多くあります。いざというときのために使い慣れたものを備えておくとよいでしょう。

お酒を飲み、二日酔いで食欲がないなど栄養バランスが気になるとき

アルコールを摂取すると、体内ではその分解のためにビタミンB1が大量に消費される他、ビタミンB1の吸収率が悪くなることが知られています。特に、おつまみや食事をあまりとらずに、お酒をたくさん飲む人は、ビタミンB1が不足しがちで、これによる食欲低下やだるさなどの不調を抱えていることも。

こうしたことから、お酒をよく飲む人は、まずは食事バランスを意識しましょう。うまく食事バランスが取れずに二日酔いによるだるさといった不調があるときは、栄養ドリンクをうまく活用することも一手です。

夏の暑さで食欲が落ちているとき

夏の暑さで食欲が落ち、あっさりとした食事で済ませていると、栄養不足になりやすいといわれています。また、夏は、汗をたくさんかくため、ビタミンB群やビタミンCなどの水に溶けやすい性質を持つ「水溶性ビタミン」やカリウムやナトリウムなどの「水溶性ミネラル」が汗と一緒に排泄されます。水溶性ミネラル・ビタミン類が失われると、夏バテや食欲の低下、疲れやすくなるといった体調不良を招くため、意識的に摂ることが大切です。

夏場は栄養バランスを意識した食事を、1日3食しっかり取り、加えて栄養ドリンクで不足しがちな栄養を補給するのがおすすめです。こまめな水分補給も忘れずに行いましょう。

栄養ドリンクを飲むときの注意点

栄養ドリンクは、指定医薬部外品として医薬品にカテゴライズされるため、用法・用量を守る必要があります。

なお、人によっては用法・用量を守っていても副作用を起こす可能性があり、まれに発疹、胃部不快感、下痢のような症状が現れる場合も。そのような症状が現れた場合は、服用を中止し、自分が飲んだ栄養ドリンクの瓶やラベル(実物がなければ写真でも可)を持参し、かかりつけの医師、薬剤師または登録販売者に相談しましょう。

また、下記のケースに当てはまる人は、栄養ドリンクの服用の際には注意が必要です。

妊娠・授乳中の人

妊娠・授乳中でも栄養ドリンクを飲むことはできますが、効能・効果として「妊娠・授乳期の栄養補給」が記載されている栄養ドリンクを選ぶことが前提です。ラベルに記載の商品説明や注意事項をよく読み、飲んでも大丈夫であることを確認しましょう。

妊娠している場合は、上記に加えて服用前にかかりつけの医師に伝え、自分の体調に合っているかどうかを確認しましょう。

栄養ドリンクの効果が実感できない人

栄養ドリンクには、認められた効能・効果があります。一定期間飲み続けても効果が実感できない場合、何か他の病気が隠れている可能性もありますので、かかりつけの医師や薬剤師、登録販売者に相談するようにしてください。

その際にも、ラベルに記載の事項を確認できるよう、瓶の持参やラベルの撮影を忘れないようにするとよいでしょう。

栄養ドリンクと上手に付き合っていこう

ここまで紹介したように、栄養ドリンクは、用法・用量を守って服用すれば毎日飲んでも問題ありません。

「指定医薬部外品」に該当する栄養ドリンクは、疲労回復や集中力の維持・改善などといった効果・効能が期待できる成分が配合されています。市販の薬を選ぶのと同じように、それぞれの栄養ドリンクの特性を確認したうえで、自分の目的に合ったものを選び、賢く付き合っていきたいものですね。

<参考文献>

ドリンク剤に関連するアリナミン製品

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