01. ビタミンB1のはたらき
ビタミンB1は三大栄養素の代謝を助ける「潤滑油」のはたらきをします。
細胞のエネルギーのもとになるのは、普段の食事からとる
三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)ですが、
特に糖質は、脳や赤血球の主要なエネルギー源となる大切な栄養素です。
そして、糖質からエネルギーを作るのに不可欠な栄養素がビタミンB1です。
ビタミンB1は三大栄養素のようにエネルギー源ではありませんが・・・
生きていく上で、必要不可欠な栄養素です。

02. エネルギー産生のしくみとビタミンB1の関係
私たちの主要なエネルギー源である糖質の代謝にビタミンB1は、深く関与します。
糖質は単糖類であるブドウ糖などに分解されてから体内へ吸収される。
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ブドウ糖などはさまざまな代謝のステップを経て、ビルビン酸に変わる。
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ビルビン酸をアセチルCoAに変換するときに必要なのがビタミンB1。
アセチルCoAはTCA回路※に入り、代謝の過程でエネルギーが産出される。
※取り入れた栄養からエネルギーを効率よく産生する、生体内の化学経路。

03. ビタミンB1は神経の情報伝達などのはたらきにも関与
また、ビタミンB1は糖質からエネルギーを作るのを助けるはたらきだけでなく、神経の情報伝達などのはたらきにも関与します。
神経細胞の主要なエネルギー源になるのがブドウ糖です。
ビタミンB1は、そのブドウ糖をエネルギーに変える反応に関与し、神経のはたらきを支える重要な物質でもあるのです。
ビタミンB1不足などで神経機能がうまくはたらかないとあらわれる症状である神経痛などにもビタミンB1は有効です。

04. ビタミンは体の中では作られない
しかし、その必要不可欠な栄養素ビタミンですが、
多くのビタミンは体の中では作られません。
ビタミンは基本的に、
毎日必要な量を外から摂取しなければなりません!
ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンCなどは不足しがちと言われています。

05. ビタミンB1はカラダに吸収されにくい
そして、十分なエネルギーを得るためには、ビタミンB1は重要ですが、
食品から摂取するビタミンB1には、カラダに吸収されにくい性質があります。
ビタミンB1は、水溶性のため調理時の水洗いによっても流出しやすく、加熱でも失われがちで、
1回の摂取で10mgくらいまでしか吸収されず、体内に蓄えられない性質をもちます。
一度にたくさん採ろうとしても吸収できる量に限りがあることがわかっています。
つまり、ビタミンB1は欠乏しやすい栄養素の一つなのです。

06. ビタミンB1の性質を改善した成分「フルスルチアミン」
そのビタミンB1の吸収されにくい弱点を補い、
「活性型ビタミンB1」を多く体内で作ることができる成分が、
タケダが開発したビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」です。
水溶性であるビタミンB1は脂質でできている小腸の細胞膜をトランスポーター(輸送担体)がなければ直接通過できないのに対し、脂溶性であるフルスルチアミンはトランスポーターが無くても細胞膜を通過して血中又は体内などに入ることが可能です。
そのため、ビタミンB1に比べて、
より多く吸収され、組織内に多く届けることができます。

07. フルスルチアミンは活性型ビタミンB1を多く生成
フルスルチアミンは、ビタミンB1に比べ、細胞内で効果を発揮する形である
「活性型ビタミンB1」を大量に生成します。
そもそも、ビタミンB1は、細胞内に入ってから「活性型ビタミンB1」に変換されることで、
エネルギーの産生を助け、神経などのはたらきを正常に保つ補酵素として働きます。
吸収された後にフルスルチアミンから復元されたビタミンB1も、活性型B1に変換されて作用される点は同じですが、フルスルチアミンは「活性型ビタミンB1」になる量が多いのが特徴です。

08. 疲れによく効くフルスルチアミン
ビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」3つの特徴
- 01. ビタミンB1に比べ腸管からの吸収がすぐれています
- 02. 筋肉や神経などの組織へよく移行します
- 03. 活性型のビタミンB1を多く生成します
タケダが開発したビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」は、
疲れの原因のひとつ、「細胞のエネルギー不足」に悩む現代人にとって、
疲労回復のカギとなる成分です。
