更新日:2021年12月1日

熱中症にご用心!節電の夏を乗り切るコツ

夏本番ですね! 皆さんは夏バテなどなさらず、元気にお過ごしでしょうか?
昨年から、夏の暑さに加えて、節電に熱心に取り組むあまり熱中症を引き起こしてしまったというニュースを見ることが多くなりました。
熱中症なんて自分には関係ない、そう思っている方でも「頭が痛い」「吐き気」「だるい感じ」「こむら返り」などの症状を夏場に経験されたことはあるのではないでしょうか。これらはすべて熱中症の症状でもあります。さて、少しは身近に感じてもらえたでしょうか。
それではこの熱中症、まずはいったい体にどんな変化が起こっているのか、見ていきましょう。

INDEX

熱中症は「体に熱がこもる状態」

病気などにならない限り、多くの人は体温を35~37度ぐらいに保っています。
暑い夏だからといって、普通はそれ以上に熱が上がることはありません。なぜでしょうか?
それは、人が体の中の水分をうまく使って、熱を外に逃がしているからです。
例えば汗をかくことで熱を外に逃がしたり、体の中の水分(血液など)を外気に触れやすい体の表面に集め、熱を放出しようと働いているのです。
熱中症とは、この熱を逃がす働きがうまく機能せず、体に熱がこもる状態をいいます。

熱中症を予防するには

先ほどお話ししたとおり、熱を逃がすために大きな役割を担っているのが体の中の水分です。つまり、熱中症予防の第一は「水分を摂ること」。また、適度な塩分摂取を心がけるようにしましょう(高血圧などで、水分や塩分を制限されている方は、予め主治医の先生と十分に相談しておいてください)。
栄養バランスのよい食事や十分な睡眠、軽い運動で暑さに負けない体作りをしておくことも重要です。軽い運動は、暑さに慣れ、汗をかく練習にもなるのでおススメです。また、暑さを避けることも重要です。外出するときはなるべく日陰を歩いたり、室内にいる時はブラインド、すだれ、最近流行の「緑のカーテン」など、快適に過ごせる工夫を積極的に取り入れましょう。
その他、可能な方はクールビズを実践する、天気予報で気温をチェックし備えることなども、日常生活で行える予防法です。

どんどん出て行く、体の水分

夏場の水分不足、というとダラダラと流れ落ちる汗を想像される方が多いのではないでしょうか。もちろん汗をかいて失う水分はとても多いのですが、睡眠中やデスクに座って仕事をしているときでも、体の水分はどんどん失われています。
体の中で便や尿が作られるときにも水分は消費されますし、皮膚から蒸発する水分や、息と一緒に吐き出される水分も決して少なくないのです。冬の窓ガラスを思いだしていただくとわかりやすいかもしれません。息を吹きかけた部分や、人が近くにいる部分が白く水滴でくもりますね。あれが体から出る「見えない水分」です。夏の節電で、お部屋の設定温度が高くなっている場合は特に注意したいですね。
目に見えて汗をかいていなくても、水分やミネラル、元気補給のリフレッシュタイムを作って、ひと息入れるようにしましょう。

夏の疲れにはビタミンB1

節電、熱中症対策、レジャーに仕事に勉強、盛りだくさんの夏にグッタリ……。その疲れ、もしかしたら体がエネルギー不足になっているのかもしれません。
そんなときには、糖質からエネルギーを作り出す助けをしてくれるビタミンB1がおススメです。土用の丑の日でおなじみの夏のスタミナ食材ウナギや、豚肉に多く含まれています。ニンニクと一緒に食べると吸収がアップするといわれていますので、豚肉料理にはぜひニンニクをプラスしてみてください。米ぬかにもビタミンB1が豊富に含まれていますので、夏野菜のぬか漬けなどもさっぱりと食べやすくて良いですね。しかしビタミンB1は水溶性ビタミンと呼ばれる、水洗いや加熱調理でこわれやすく、また体にためておくことができないビタミンですので、十分な量を毎日続けることが大事です。それが難しい、という方は手軽な栄養ドリンクや、ビタミンの錠剤を試してみてはいかがでしょうか。

熱中症かも?そんな時の応急措置

熱中症かも?そう思ったときは落ち着いて、今までのお話を思い出してください。
熱中症は、体の水分が不足して、体に熱がこもっている状態でしたね。つまり応急措置は次のように行います。

  • まず冷やす涼しい場所へ移動させ、衣服を脱がせて水・氷などで体を冷やします。
    わきの下や足の付け根などを冷やすと、効率よく体温を下げることができます。
  • 水分と塩分の補給
  • 医療機関へ状態によっては応急措置と平行して救急車を呼んでおくようにします。

今回は熱中症やその対策についてお伝えしました。節電に取り組むだけではなく、しっかり栄養を摂って、元気いっぱい、積極的に楽しむ夏にしてくださいね!

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