更新日:2021年12月1日
疲れの対処法 食事とビタミン編:ビタミンB1について
ビタミンB1について
ビタミンB1はなぜ不足しやすいのですか?
ビタミンB1を食事で摂りにくい理由
- ❶水溶性なので、洗うことによって流出してしまう
- ❷水道水中の残留塩素によって分解されてしまう
- ❸加熱調理によって破壊される
- ❹たくさん摂っても体内には10mgくらいしか吸収されない
- ❺日本人が摂取する食材にはビタミンB1を多く含む食品が少ない
ビタミンB1を食事で摂ることが難しいことをお分かり頂けましたか?
それでは、具体的に豚肉とほうれん草の食材を用いて、各種調理方法によるビタミンB1量変化をみてみましょう。(下図)
各食材とも「炒める」、「揚げる」などに比較して、「ゆでる」、「煮る」などの調理方法がビタミンB1の消失する割合が高いようです。この結果を考慮してビタミンB1の損耗の少ない調理法を考えてみてください。
*生材料中のビタミンB1実測値を100%とした
(木村ら:ビタミン,56,415,1982)
ビタミンB1の補給にビタミン剤を有効に活用
特に疲れがたまったと感じた時などには、医薬品のビタミン剤を活用しビタミンB1を薬用量摂取するのもひとつです。
参考:アリナミンAの効能
❶次の場合のビタミンB1の補給
肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時
❷次の諸症状の緩和
筋肉痛・関節痛(腰痛、肩こり、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ、便秘、眼精疲労
❸脚気
ビタミンは摂取する目的により必要な量が異なります。
❶健康の維持・増進と欠乏症予防の量
推奨量
ほとんどすべての人々が1日の必要量を満たすと推定される1日の摂取量。
目安量
推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、良好な栄養状態を維持するのに十分な量。
❷疾病などの治療・予防に使用する量
薬用量
薬としての作用を期待する量。