疲れの対処法~食事とビタミン編
ビタミンB1誘導体とは?
ビタミンB1誘導体とはどのような
物質ですか?
ビタミンB1誘導体は、体のなかでビタミンB1になって、効果を発揮するプロドラッグです。
疲労改善を目的にビタミンB1を補給することは有用です。
そこで、効果的にビタミンB1をとるのに適しているのが、ビタミンB1誘導体なのです。
プロドラッグとは
体内や目標部位で変化して薬効があらわれる薬。
プロドラッグを使用することで、吸収や安定性にすぐれた形で目標部位に到達させ、効率よく作用させることができる。

ビタミンB1誘導体の特徴は
- ①まず、腸管吸収がよいことです。
食事から摂ったビタミンB1は小腸から体内に吸収されますが、吸収性が低く、一度に大量に摂っても10mgまでしか吸収されません。ビタミンB1とビタミンB1誘導体の吸収性を比べると、はるかにビタミンB1誘導体の方が高いことがわかっています。 - ②吸収されてから、各組織によく移行します。
特に食事からのビタミンB1では移行しにくい筋肉や脳にもよく移行します。
健康を維持するためには、ビタミンB1をはじめとするビタミンを食事から十分に摂ることが必要です。しかし、時に不定愁訴と呼ばれる疲れ、だるさなどが続くことがあります。このようなときは、ビタミンの必要量を考慮して医薬品などにより補給することが必要です。
多くの人が疲れている今の日本の状況では、ビタミンB1誘導体が含まれている医薬品を有効に活用することも一つの方法です。
不定愁訴とは
全身倦怠感、めまい、頭痛、よく眠れないなどの不調が、不安定に存在する状態。検査をしても異常がなく、ビタミン欠乏時、ストレス時、更年期などにみられる。