元気の雑学

2011年1月27日公開分

Vol.10男はつらいよ!イカの婚活ストレス?

はじめに

世はまさに婚活ブームです。「婚活女子」という言葉があるように、婚活では女性が積極的なようです。しかし、婚活に疲れてしまった人も増えてきたと言われています。恋愛結婚とは異なり、容姿、性格、学歴、収入、家庭など、様々な条件を吟味されたうえで断られた場合、本人は全人格を否定された気分になり、精神的なダメージも大きいようです。
今回は、人間と同じように婚活で努力している、刺身でよし、煮ても焼いても、酢の物にしてもよし…日本人の大好きなイカの仲間である「コブシメ」の話をご紹介いたします。

涙ぐましいコブシメの婚活

人間の世界における婚活ブームでは女性が積極的なのに対して、コブシメなど大半の動物では、雄が涙ぐましい婚活努力をする仕組みになっています。産卵に適した岩場や窪みがある珊瑚礁では、多くの婚活中の雄がウロウロと徘徊しています。もし雌を見つけようものなら、雄は吸い込んだ海水をジェット噴射させながら突進し、体表面をボディランゲッジとして色や模様を変化させ、雌にラブコールを送りながら、にじり寄っていきます。しかし、そこでは複数の雄がかち合わせることも多く、一匹の雌を巡って熾烈な戦いが始まります。
ライバルの雄が近寄って来ようものなら、すぐさま雌との間に割り込み、体の左右の一方を雌への愛情信号に、他方を雄への牽制信号として同時に使い分けます。それでもライバルの猛攻が続くようであれば、足を斜め下にのばして相手を追い払おうとします。ひと昔前に「ちょ〜っと待った!」と言いながら女の子の争奪戦を繰り広げるバラエティ番組がありましたが、コブシメの戦いは真剣であり、静かな哀愁の漂う健気なものです。このように、パートナーを獲得するには様々な駆け引きと戦いが必要であり、ヒトもコブシメも大変なのです。


熾烈な戦いに勝ち残った雄は、ピンポン玉大の卵が安全に育ちそうなサンゴの窪みへと雌を誘い、めでたく産卵が始まります。
こうして新しい命を育みながら、数回の産卵の後に役目を終えて旅立っていくのです。

コブシメとは?

分類学上はコウイカ属コブシメ種。体のサイズ(外套長)は大きいものでは50cmを超えるといわれ、熱帯の珊瑚礁域に生息し、日本では奄美諸島以南でみられる。

胴が楕円形の袋状で、中に石灰質の貝殻「イカの甲」を持つことから、「甲イカ」と呼ばれる。中医学では、止血作用などを持つ生薬・烏賊骨(うぞくこつ)として用いられる。

婚活に疲れたら…

このように、新しい命を育むために、大半の動物は婚活において大変な涙ぐましい努力をしています。私たち人間の世界でも、「婚活疲労症候群」なる新たな病名や、「婚活疲労外来」と称するクリニックまで登場して話題になっています。婚活に疲れた方々は、十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事などで疲労のケアをしっかりと行うことが大切ですね。また、コブシメの健気な恋愛バトルを思い出しながら、ビタミンやタンパク質などの栄養素に富むイカに舌鼓を打つのも、疲労回復の一助になるかも知れません。

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