元気の雑学

2010年10月25日公開分

Vol.7シニアと疲れの関係

はじめに

現在日本は、「超高齢社会」※に突入し、65歳以上の割合が22.7%にも及んでいます。(平成21年10月1日現在、総務省統計局発表「人口推計」より)つまり、日本人の5人に1人以上が高齢者なのです。皆さんは年をとるにつれて、だんだん疲れやすくなってくるのを感じたことはありませんか?年齢とともに、筋肉量が低下することにより、ちょっとした日常動作をするにも疲れやすくなってしまいます。そのほかに、もしかしたらビタミンB1不足が関係しているかもしれません。そこで今回は、シニアの疲れとビタミンB1の関係についてをみていきましょう。

※超高齢社会:高齢者(65歳以上)の割合が全人口の21%以上の構成を指す。

『疲れ』の原因って?

『疲れ』の原因のひとつは細胞内のエネルギー不足といわれています。エネルギーの燃料となる三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)を摂るとともに、その燃料が使われるためには、微量栄養素(ビタミン、ミネラル)が必要です。
摂取した食物(栄養素)が体内でエネルギーとして利用されるためにはビタミンB1が不可欠です。ビタミンB1が不足してしまうと、筋肉や神経の活動に必要なエネルギーの不足により、疲労倦怠感、手足のしびれなどが起こります。

加齢に伴う変化

加齢に伴いビタミンB1の吸収量や体内の保持力が低下します。生理機能の低下から、栄養素を腸管から吸収する能力が衰えます。また、若い人と同じだけビタミンB1を摂取しても、高齢者は血中ビタミンB1濃度が若い人と比べて速やかに減少していくことがわかっています。
さらに、食事量の減少により、ビタミンB1摂取量も減少しています。食べ物の味は舌にある味蕾(みらい)という器官で、食欲をわかせる香りは臭覚でキャッチし、それらが大脳に伝わり、おいしさとして感じる仕組みになっていますが、高齢になると、大脳そのものの働きが鈍くなるため、食への関心が希薄になりがちです。また、歯が悪くなる、胃腸の消化力が衰えるなど、食べる力自体が低下することも食欲不振の原因になっています。
以上のことから、シニアはビタミンB1の潜在的な欠乏状態に陥りやすいといえます。



疲労を感じる『脳』の唯一のエネルギー源はブドウ糖です。糖質が体内で分解されてブドウ糖が作られますが、糖質がエネルギーになる際に必要なビタミンB1が十分補給されないと、脳のエネルギー不足にもなってしまいます。
ただでさえ、水溶性のビタミンB1は他のビタミンに比べて、体内保持日数が極めて少なく不足しやすい微量栄養素です。特にシニアは疲労感が気になったらビタミンB1が十分に摂れているか、チェックしてみましょう。

1日のビタミンB1摂取量をひとつの食品で摂取する場合の目安(シニアの場合)(参考:五訂増補日本食品標準成分表)
豚ロース肉(脂身つき、薄切り肉、焼き) 約5枚大豆(国産、乾) 約1カップ強
鰻の蒲焼 約2串ごま(乾) 大さじ約15


シニアには上記のような特徴がありますので、推奨量より多めに摂るように心がけましょう。
但し、カロリーや脂肪が過剰摂取にならないように注意が必要です。

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