元気の雑学

2010年6月1日公開分

Vol.2フルスルチアミンの誕生

はじめに

私たちのカラダに必要不可欠な栄養素にビタミンB1があります。
そもそも、ビタミンB1とは私たちが食事などから取り入れる三大栄養素(「糖質」「脂質」「タンパク質」)とともに、エネルギーを作り出すのに大変重要な栄養素なのです。
このビタミンB1が不足すると、カラダはうまくエネルギーを作ることができず、「疲れ」の原因になると考えられています。
このように、ビタミンB1は私たちのカラダにとって重要な役割をしています。

ビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」誕生話

重要な栄養素であるビタミンB1にはカラダに吸収されにくいという欠点がありました。タケダはビタミンB1がよりカラダへ吸収されやすいように、研究を重ね、ビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」を開発しました。
今回は、この「フルスルチアミン」の誕生話についてです。

ビタミンB1誘導体の発見第一歩は偶然だった

ビタミンB1誘導体はビタミンB1分解因子の研究中に偶然発見されました。当時わらびなど数種の食物中にビタミンB1を分解してしまう酵素(アノイリナーゼ)が発見され、研究が行われました。
(※通常、わらびを調理する際、あく抜きのため熱湯をかけるので、アノイリナーゼの活性は失われ、ビタミンB1が壊れる心配はありません。)

そのような中、ビタミンB1分解因子がニンニクにもあることがわかりました。しかし、古来より、強精効果で知られるニンニクがエネルギー産生に重要なビタミンB1を分解してしまうなんて考えられませんでした。
これは何か新しい重要な因子ではないかと考え、深く研究を進めることになりました。

ビタミンB1誘導体の発見

その後、研究が進み、ビタミンB1がニンニクの成分「アリシン」と結びついて新しい物質に変化していたことが判明しました。そのためビタミンB1が分解されて、なくなったようにみえていたのです。その物質は「アリチアミン」と命名され、通常のビタミンB1よりすぐれた性質をもっていました。
このアリチアミンこそが「ビタミンB1誘導体」の発見でした。アリチアミンは通常のビタミンB1より体内への吸収がずっとすぐれていました。その後、さらに研究が進められ、薬として安定性を高めたプロスルチアミンが完成したのです。

タケダの開発したビタミンB1誘導体の「フルスルチアミン」完成!!

しかし!!プロスルチアミンには「ニンニク臭い」という唯一の欠点がありました。タケダはニンニク臭を解消するため、研究をさらに進め、ステーキを食べた後ニンニク臭を消すためにコーヒーを飲むという欧米の習慣をヒントに、コーヒーの香り成分のひとつである「フルフリルメルカプタン」を還元させたものをビタミンB1に結合させました。
その結果、特徴はそのままで臭いがあまり気にならない「フルスルチアミン」が完成したのです。

すべてのアリナミンシリーズに配合されている、タケダが開発したビタミンB1誘導体「フルスルチアミン」は、体内によく吸収された後、各組織によく移行し、活性型ビタミンB1となって「疲れ」の改善にすぐれた効果を発揮します。

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武田コンシューマーヘルスケア株式会社

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